レスベラトロールは、ブドウや赤ワインなどに含まれるポリフェノールの一種です。 近年では、美容の分野で話題になっています。
強力な抗酸化物質であり、現在ではサーチュイン(長寿関連遺伝子)分野で多く研究されています。
本記事では、公的機関および査読付き論文などの一次情報をもとに、レスベラトロールの効果・特徴・研究報告や、NMNとの関係について解説します。
レスベラトロールとNMNが一緒に摂れるサプリメント
NMN holy phoenix(ホリフェニックス・聖なる不死鳥)

レスベラトロールとは

レスベラトロールとは、植物が外部環境から身を守るために作り出す天然ポリフェノールの一種です。
特にブドウの果皮やピーナッツ、ベリー類などに含まれています。
1990年代以降、赤ワインと健康との関連性を説明する「フレンチパラドックス」の研究をきっかけに注目を集めました。
現在では、世界各国の研究機関で生理活性に関する研究が続けられています。
レスベラトロールの基本情報は以下のとおりです。
レスベラトロールの概要
| 項目 | 内容 |
| 分類 | ポリフェノール |
| 主な存在食品 | ブドウ、赤ワイン、ピーナッツ、ベリー類 |
| 化学名 | 3,5,4′-Trihydroxystilbene |
| 主な研究分野 | サーチュイン研究、健康維持研究、栄養学研究 |
トランスレスベラトロールとは
レスベラトロールには大きく分けて「トランス型」と「シス型」の2種類があります。
一般的にサプリメント原料として採用されているのはトランスレスベラトロールです。
自然界に存在するレスベラトロールの多くもトランス型として存在しています。
トランス型は光や熱などの影響を受けることでシス型へ変化することが知られています。
多くの研究論文で使用されているレスベラトロールもトランス型であり、研究データの蓄積量という観点からも注目されています。
サプリメントを選ぶ際には、レスベラトロールが配合されているだけでなく、トランスレスベラトロールであるかを確認することも品質を見極めるポイントの一つです。
(根拠)
『Resveratrol: How Much Wine Do You Have to Drink to Stay Healthy?』
『Bioavailability of Trans-Resveratrol』
トランスレスベラトロールと通常のレスベラトロールの違い

一般的に「レスベラトロール」と表記される場合でも、その中にはトランス型とシス型が含まれる場合があります。
美容や研究で主に使用されているのはトランスレスベラトロールです。トランス型は構造が安定しており、抗酸化作用や美容に関する研究の多くで採用されています。
一方、「レスベラトロール」とだけ表記されている場合は、トランス型とシス型を区別していないことがあります。シス型は光や熱の影響でトランス型から変化して生じることが知られていますが、美容分野における研究数はトランス型と比べて多くありません。
美容を意識してレスベラトロールを選ぶ場合は、研究実績が豊富な「トランスレスベラトロール」を採用しているか確認するとよいでしょう。
レスベラトロール注目のきっかけは赤ワイン
レスベラトロールが注目されたきっかけは1990年代初頭に「赤ワインをよく飲むフランス人は、高脂肪食を摂取しているのに、心臓病にかかりにくい」と言われたことです。これを「フレンチ・パラドックス」と呼んでいます。
レスベラトロールは天然の抗酸化物質であり、細胞内の活性酸素種(ROS)の一部を消去することができます。 レスベラトロールは試験管内では強力な抗酸化物質ではありませんが、生体内では強力な抗酸化物質として機能します。
研究では、肥満関連の心臓障害に対する保護効果をもたらす可能性が示唆されています。
(根拠)『Dose-Dependency of Resveratrol in Providing Health Benefits』
レスベラトロールの効果(女性)

レスベラトロールはポリフェノールの一種であり、女性の健康維持に関連するさまざまな研究が行われています。
一方で、ヒトを対象とした研究で十分に確認されている内容と、細胞実験や動物実験の段階にとどまる内容を区別して理解することが大切です。
現時点では治療効果や予防効果を示す成分として認められているわけではありませんが、美容やウェルエイジング分野で注目される理由は数多くの研究報告にあります。
以下では女性に関する主な研究を紹介します。
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女性ホルモン
レスベラトロールは「フィトエストロゲン(植物由来エストロゲン様物質)」として分類されることがあります。フィトエストロゲンとは、女性ホルモンであるエストロゲンと似た構造を持つ天然成分の総称です。
研究では、レスベラトロールがエストロゲン受容体(ERα、ERβ)と相互作用することが報告されています。ただし、女性ホルモンを増やすことや、更年期症状を改善することが確立されているわけではありません。
現時点では「女性ホルモンを増やす成分」と考えるのではなく、女性の健康維持との関連性が研究されている成分として理解するのが適切でしょう。
皮膚への浸透・コラーゲン産生
論文では、レスベラトロールが皮膚へ浸透しやすく、線維芽細胞の増殖やコラーゲン産生に関与する可能性があることが紹介されています。また、エストロゲン受容体との関連や紫外線による酸化ストレスへの作用も報告されており、皮膚の光老化研究で注目されています。
【チェック済】
(根拠)『Resveratrol as an active ingredient for cosmetic and dermatological applications: a review』
乳がん
2022年の論文では、レスベラトロールが乳がん細胞の増殖や浸潤、転移に関わるさまざまな分子経路に作用する可能性が報告されています。
(根拠)『Resveratrol in breast cancer treatment: from cellular effects to molecular mechanisms of action』
また、動物実験や細胞実験では、乳がん細胞の増殖抑制やアポトーシス(細胞死)の誘導が確認されています。
ただし、現在の研究の多くは細胞実験や動物実験が中心です。
ヒトにおいて乳がんの予防や改善効果が確認されたわけではありません。
レスベラトロールは植物由来エストロゲン(フィトエストロゲン)としての性質も持つため、ホルモン依存性乳がんとの関係については慎重な検討が続けられています。研究によってはエストロゲン様作用と抗エストロゲン作用の両面が報告されており、現時点では明確な結論には至っていません。
白髪
白髪とレスベラトロールの関係については、主に酸化ストレス研究の観点から注目されています。
現時点で言えるのは、白髪そのものへの効果ではなく、酸化ストレスやエイジング研究との関連性が注目されているということです。
白髪対策を目的としてレスベラトロールを摂取する根拠は十分ではありませんが、健康的な生活習慣を意識する一環として取り入れる選択肢は考えられます。
(根拠)『Resveratrol: a unique antioxidant offering a multi-mechanistic approach for treating aging skin』
妊活
レスベラトロールは近年、妊活や生殖医療の分野でも研究が進んでいます。
2024年に発表されたシステマティックレビューでは、女性の妊孕性(にんようせい)に関する24件の研究が分析されました。
その結果、レスベラトロールが卵巣機能に関連する可能性が示唆された一方、研究数はまだ限られており、最適な摂取量や安全性については今後の検証が必要とされています。
また、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の女性を対象としたランダム化比較試験では、生殖医療における一部指標の改善が報告されています。
ただし、妊娠率向上や不妊改善を目的とした利用を推奨できる段階ではありません。
妊活中の方や妊娠を希望する方は、サプリメントだけに頼るのではなく、医療機関で適切な相談を行うことが重要です。
(根拠)『Resveratrol and Female Fertility: A Systematic Review』
若返り(サーチュイン研究)
レスベラトロールが世界的に注目されるようになった最大の理由の一つが、サーチュイン(長寿関連遺伝子)研究です。2000年代初頭から、サーチュイン研究の発展とともに注目を集めてきました。
サーチュインは長寿関連遺伝子とも呼ばれるタンパク質群であり、細胞のエネルギー代謝やストレス応答に関与すると考えられています。
美容分野では、紫外線や酸化ストレスによる肌への影響との関連性が研究されています。
(根拠)
『Howitz KT, et al. Small molecule activators of sirtuins extend Saccharomyces cerevisiae lifespan』
『Resveratrol improves health and survival of mice on a high-calorie diet』
レスベラトロールの効果(男性)

レスベラトロールは女性の美容向けというだけではありません。男性にとっても、健康維持に有効な成分です。
以下では、男性に関する主な研究テーマを紹介します。
皮膚の創傷
レスベラトロールが皮膚の創傷治癒、瘢痕(傷あと)、皮膚老化に与える影響を検証したレビューがあります。826件の文献から41件を選定し分析した結果、レスベラトロールには抗酸化作用、抗炎症作用、細胞保護作用があり、紫外線による光老化や酸化ストレスに関連する皮膚ダメージの軽減に関与する可能性が示されました。
また、創傷治癒の促進や過剰な瘢痕形成の抑制に関する研究も報告されています。一方で、多くの知見は細胞実験や動物実験によるものであり、ヒトでの有効性を確立するためにはさらなる研究が必要であると結論付けています。
(根拠)『The impact of resveratrol on skin wound healing, scarring, and aging』
運動パフォーマンスと身体機能
レスベラトロールは、ミトコンドリア機能やエネルギー代謝との関連から、運動分野でも研究されています。ミトコンドリアは細胞内でエネルギーを産生する重要な器官であり、加齢とともに機能が低下すると考えられています。
動物実験では、レスベラトロールの摂取によって運動能力や持久力に関する変化が報告されています。
一方で、ヒトを対象とした研究では結果が一致していません。
運動能力を高める成分というよりも、エネルギー代謝研究の中で注目されている成分として理解するのが適切でしょう。
(根拠)『Effect of resveratrol on exercise capacity: a randomized placebo-controlled crossover pilot study』
男性ホルモンとの関連研究
中年男性を対象とした臨床試験では、レスベラトロールの摂取によってDHEAやDHEASなどの男性ホルモン前駆体の血中濃度が低下した一方、テストステロンや遊離テストステロン、ジヒドロテストステロン(DHT)には有意な変化は認められませんでした。現時点のヒト研究では、レスベラトロールが男性ホルモンそのものを増加させることは確認されておらず、その影響についてはさらなる研究が必要とされています。
男性不妊との関連研究
レスベラトロールは男性不妊研究において、精子の運動率や酸化ストレスとの関連が注目されています。
2023年に発表されたレビューでは、レスベラトロールが精子の運動性やミトコンドリア機能に関与する可能性が報告されています。
ただし、ヒト試験の結果は一致しておらず、現時点では男性不妊の改善効果は確立されていません。研究者らは、さらなる臨床研究が必要であると結論付けています。
(根拠)『Resveratrol and male infertility: a systematic review of the literature 』
レスベラトロールが摂取できる食品

レスベラトロールは植物が紫外線や病原菌などの外部ストレスから身を守るために生成するポリフェノールの一種です。
自然界では限られた植物に含まれており、日常的な食品から摂取できます。まずは、どのような食品にレスベラトロールが含まれているのかを確認してみましょう。
【レスベラトロールを含む主な食品】
| 食品 | 特徴 |
| 赤ブドウ | 代表的な供給源。特に果皮に多く含まれる |
| 赤ワイン | ブドウ果皮由来のレスベラトロールを含む |
| ピーナッツ | レスベラトロールを含む数少ない豆類 |
| ブルーベリー | ポリフェノールの一種として含有 |
| クランベリー | アントシアニンとともに含有 |
| マルベリー(桑の実) | 比較的豊富な供給源として知られる |
| イタドリ(Polygonum cuspidatum) | レスベラトロール原料として利用されることが多い |
ただし、食品に含まれるレスベラトロールの量は非常に少なく、品種や栽培環境、収穫時期によっても大きく変動します。
(根拠)
『Plant Foods and Herbal Sources of Resveratrol』
『Dose-Dependency of Resveratrol in Providing Health Benefits』
レスベラトロールの摂取量

レスベラトロールの摂取量について調べると、1日100mgから1,000mg以上までさまざまな情報が見つかります。
一方で、日本ではレスベラトロールの推奨摂取量や目安量は定められていません。
レスベラトロールはビタミンやミネラルのように摂取基準が設定されている栄養素ではなく、食品由来のポリフェノールです。
そのため、「1日何mgが正解」という明確な基準は存在していません。
研究での使用量
研究目的によって使用量が大きく異なります。
まずはヒト試験で使用されている量を確認してみましょう。
【ヒト試験で使用されている主なレスベラトロール量】
| 1日摂取量 | 研究例 |
| 75〜150mg | 健康維持や代謝研究 |
| 150〜500mg | 血管機能や炎症関連研究 |
| 500〜1,000mg | 臨床研究で比較的多く使用 |
| 1,000mg以上 | 安全性や特殊条件下の研究 |
2024年に発表されたシステマティックレビューでは、過去20年以上にわたる約200件のヒト試験が解析されました。
その結果、研究ごとに摂取量が大きく異なり、特定の目的に対する標準的な摂取量は確立されていないと報告されています。
一方で、多くの研究では1日1g(1,000mg)程度まで良好な忍容性が確認されています。
食品による摂取量はごくわずか
レスベラトロールは赤ブドウやピーナッツ、ベリー類などに含まれています。
しかし、食品中に含まれる量は非常に少ないことが知られています。
赤ワインに含まれるレスベラトロール量は一般的に1杯あたり数mg程度とされており、研究で使用される100mg以上の量を食品だけで摂取することは容易ではありません。
例えば、研究で用いられる150mgのレスベラトロールを食品のみで摂ろうとすると、現実的ではない量の食品や飲料が必要になる可能性があります。そのため、レスベラトロール研究に関心を持つ方の中には、サプリメントを選択するケースもあります。
ただし、重要なのは配合量だけではありません。レスベラトロールは体内への吸収率(バイオアベイラビリティ)が高い成分ではないことが知られています。そのため、原料の品質や製造管理体制も確認したいポイントです。
高用量ほど良いとは限らない
レスベラトロールについて調べると、高用量摂取を推奨する情報を目にすることがあります。
しかし、現在の研究では「多く摂れば多いほど良い」という結論は得られていません。
2024年のレビューでは、研究ごとに結果が大きく異なり、摂取量と結果の間に明確な相関が認められないケースも報告されています。また、高用量では胃腸症状などの報告が増える傾向もあります。
レスベラトロールは医薬品ではなく健康食品成分です。健康維持を目的とする場合は、過剰摂取を目指すのではなく、継続しやすい量を選ぶことが重要です。
レスベラトロールはいつ飲む?

レスベラトロールを摂取する際に、「朝と夜どちらが良いのか」「食前と食後では違いがあるのか」と疑問に思う方も多いでしょう。
結論から言うと、現時点ではレスベラトロールの摂取タイミングについて公的な推奨基準は存在していません。
一方で、吸収性や継続のしやすさという観点から参考になる研究報告はいくつかあります。
レスベラトロールは体内で速やかに代謝されることが知られており、摂取後30分〜2時間程度で血中濃度がピークに達すると報告されています。
そのため、特定の時間帯にこだわるよりも、毎日継続して摂取することが重要と考えられています。
レスベラトロールの副作用と注意点

レスベラトロールを一般的な食事から摂取する量であれば、安全性について大きな懸念はないと考えられています。
一方で、サプリメントとして高用量を摂取する場合は、1日1グラムまで「良好な忍容性 を示した」とするレビュー論文があります。1グラムというのは研究としても大変多い用量です。
実際には、1g以下の試験でも
- 下痢
- 腹部不快感
- 吐き気
- 軟便
などの消化器症状が報告された研究があります。
高用量になるほど副作用の発生頻度が増える傾向も指摘されていますので、飲みすぎには注意しましょう。
レスベラトロールとNMNは相乗効果があるか

レスベラトロールとNMNは、ウェルエイジング(心身の健康を維持しながら年齢を重ねる)分野で注目されている成分として知られています。
両者はヒトにおいて相乗効果が明確に証明されているわけではありませんが、どちらもサーチュイン(長寿関連遺伝子 )研究で注目されているという意味で、仲間です。
【NMNとレスベラトロールの違い】
| 成分 | 特徴 |
| NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド) | 体内でNAD+の前駆体として利用される |
| レスベラトロール | ポリフェノールの一種としてサーチュイン研究で注目される サーチュインはNAD+を利用して働くタンパク質である |
これらの関係性から、両者を組み合わせた研究やサプリメント開発が進められています。
(関連記事)NAD+とは? はたらき・NMNとの違いを科学的根拠から解説
レスベラトロールとNMNが摂れるおすすめのサプリ

ウェルエイジング(心身の健康を維持しながら年齢を重ねる)を意識する方の中には、レスベラトロールとNMN両方を効率よく摂取したいと考える方も少なくありません。レスベラトロールとNMNが一緒に摂れるサプリメントを紹介します。
NMN Holy Phoenix(ホリフェニックス)
NMN Holy Phoenix(ホリフェニックス)は、NMNとトランスレスベラトロールを同時に配合したサプリメントです。
製品開発には、長年にわたり医療業界に携わってきた株式会社クオーレの知見が活かされています。
株式会社クオーレは30年以上にわたり医療業界に携わり、2016年からは再生医療導入サポート事業も展開しています。
その経験をもとに、原料選定や品質管理に配慮した製品づくりを行っています。
製品の主な特徴は以下のとおりです。
【NMN Holy Phoenixの特徴】
| 項目 | 内容 |
| NMN | 高純度NMNを採用 |
| レスベラトロール | トランスレスベラトロールを配合 |
| 製造 | 国内GMP認定工場で製造 |
| 品質管理 | 各種品質試験を実施 |
| 開発背景 | 医療業界30年以上の知見を活用 |
レスベラトロールについては、研究で広く使用されているトランスレスベラトロールを採用しています。
また、NMNについても品質管理を重視した原料が使用されています。
ウェルエイジングを意識してNMNとレスベラトロールを取り入れたい方にとって、品質面まで確認しやすい製品の一つといえるでしょう。
商品詳細は、NMN Holy Phoenix公式サイト(株式会社クオーレ) で確認できます。
